チョベリバ!チョベリグ!
この言葉でピンと来たら、筆者と同世代の読者だと思われる。
ちなみに何を言っているかというと
超 very bad ⇒ ちょーべりーばっと ⇒チョベリバ
超 very good ⇒ ちょーべりーぐっど ⇒チョベリグ
という変化の過程を経て、超最悪や超最高と表している
一昔前のギャル用語だ。もちろん今は死語。
そんなギャルたちの愛読書が、今危機に陥っている。
「小悪魔アゲハ」の出版社インフォレストは、先月の4月に倒産。
そして今月は、ギャル雑誌「egg」が休刊になるというニュースがあった。
小悪魔アゲハ会社倒産 ギャル雑誌egg休刊 ともにヤフーニュースより。
ギャルたちの指針となる専門誌が消えるのは、我々には関係ないかもしれないが
当のギャル本人たちにとっては衝撃でしかない。
なぜかというと、伝統を受け継いできたという、日本文化の1つがギャルなのだ。
ギャルたちは、世代ごとに進化?を遂げてきたという歴史がある。
今日はそんなギャルたちの、過去から今に至るまでを紹介しよう。
1990年中期~ コギャル全盛期
ギャルの子供という意味付けで「コギャル」と呼ばれ始めた時代。
街に大人顔負けのメイクと、短いスカートで世の中に現れた彼女たち。
小麦色の肌も特徴的で、当時カリスマアーティストの安室奈美恵を
真似たファッションは、瞬く間に世に広がりアムラー現象の中心に。
第一次ギャル世代とも呼ばれる。
1990年後期~ ガングロ ヤマンバ 汚ギャル
マスコミに取り上げられるギャルは日々変化を続けていた。
そして登場したのは顔面を真っ黒に塗り街中を練り歩く
ガングロ(顔黒)系統のギャル。
中には家に帰らず、風呂にも入らないまま
生活するという汚れた女の子(汚ギャル)が登場。
親たちの世代にも、躾に対する姿勢が問われ、社会問題に発展した。
彼女らギャルは連日のように「(メイクを)落としたら見せられた顔じゃない」などと
ワイドショーの取材に応じていたが、大人たちからは
黒く塗っている方が見れたものではないと非難を浴びていた。
2000年以降~ 白ギャル
第二次ギャルブーム。90年代の焦がした肌から一転。色白ギャルが流行。
ここでも、カリスマアーティストの影響が大きい。
浜崎あゆみの登場により、白の肌に金髪といった風貌が流行した。
ギャルからの支持も多く集め、浜崎あゆみはトップアーティストとして君臨し続けた。
2000年中期~ 小悪魔ギャル登場
この頃から、キャバクラ嬢が人気を集め始める。メディアにも、元キャバ嬢や
元ホステスなどの経歴を持つタレントが登場するなどした。
また、学生向けアンケートでは、女の子の憧れの職業に
キャバ嬢がランクインされるなど話題になる。
この時代に存在したカリスマアーティスト、倖田來未の影響は大きく
「エロかっこいい」という言葉が大流行。
この世代は、第三次ギャル世代と呼ばれた。
2010年代 混戦のモデルタレント
この頃から、カリスマアーティストが不在となる。
しかし、ギャルはそのようなことに関係なく存在する。
第四次ギャル世代という呼ばれ方はしていないが、
ギャル系のタレントモデルの存在はある。
しかし、冒頭に書いたようにギャル専門誌は消えはじめ
ギャルの文化を脅かす存在が現れているのもまた事実だった。
ギャルがこのまま消える理由
ギャルは台風のごとく発生し、消えてはまた現れるを繰り返してきた。
しかし、第3のギャル世代のカリスマ、倖田來未を最後に
カリスマアーティストは不在。
音楽番組を賑わすのは、過去のカリスマ系ソロアーティストのような
個々の存在ではなく、AKBやももクロなどの複数アイドル全盛期。
ギャルとはかけ離れた清楚なイメージを前面に押し出す若い女性が
目立つ時代となっている。
そして今、カリスマ不在のまま、2010年代中期を迎えようとしている。
このままグループ系統のアイドルが売れ続ければ、
相対的にギャルの存在は陰に隠れてしまい、消えてしまう恐れもある。
2014年現在。ギャルタレントは不在では無いが、抜けた存在はいない。
果たして、ギャルが復権を取り戻す日はやってくるのだろうか?
教科書である、小悪魔アゲハやegg無き世界にギャルはどう存在する!?