女子フィギュアスケート界に、樋口新葉さんという新星が出てきましたね。浅田選手が休養状態で日本女子フィギュア界はどうなるのかと心配されていましたが、どうやら悪いニュースばかりでもないようです。
同月の全日本ジュニア選手権での話です。
2位以下の選手に、圧倒的なまでの差をつけた総合得点187.95での優勝。この選手こそが期待の星であり、若干13歳の女子中学生である樋口新葉(ひぐちわかば)選手。彼女はまだ現役の中学2年生であることも驚きです。
この中学2年で全日本ジュニアを制覇できる事は並大抵のことでは無いようです。過去に優勝した選手は、安藤美姫、浅田真央の2名のみで、樋口選手で史上3人目の快挙。先に挙げた二名はすでにオリンピックの舞台を経験済みで、樋口選手も同様の道が開かれたと言えるでしょう。
今回は、そんな天才少女である樋口新葉選手の素顔をお伝えしてみようと思います。
樋口新葉とは?どんな人?プロフィールは?
誕生日 2001年1月2日(13歳)
出身地 東京都
身長 149 cm
血液型 A型
所属クラブ 日本橋女学館
好きな食べ物 ハンバーグ
特技 なわとび三重とび
滑走プログラム曲
SP 愛しみのチャルダッシュ 作曲:古澤巌
FP ピアノ協奏曲 作曲:ジョージ・ガーシュウィン
フィギュアスケートを始めたのは3歳。翌年の4歳からは明治神宮外苑スケート場に所属。同時に、岡島功治氏に師事。練習拠点は今現在も東京においているようです。浅田選手、安藤選手のような中京拠点とは違うようです。
12歳で出場した2013年度全日本ノービス大会で初優勝を飾る。2014年度に出場した3大会の中で2大会優勝。これまでも注目され始めていたが、ここに来て本格化。ジュニアの星として、全国に名を馳せる事になったようです。
樋口新葉の学校は?偏差値は?
樋口選手の通う学校は、私立日本橋女学館
普通の女子学校ですね。偏差値も45くらいのようです。フィギュア選手は過去にも輩出しており、伝統のある学校として都内でも有名なのだとか。
タレントの小野真弓さんもこの学校の出身者です。ちなみにフィギュアスケート部もあるそうですよ。
ネットで叩かれた発言の真意
テレビの取材で樋口選手に対して「天才肌の選手か努力家か」と問われました。樋口選手は「天才肌だと思う。ちょっと練習したらできるかな?という事ができたので」と発言。自信に満ち溢れた若々しさと、心臓の強さはこれから生きてくるのではないでしょうか。
2ちゃんねるなど、一部で「天狗になっている」「偉そうだな」といった声も上がりましたが、自信の裏付けでもあるので良い傾向だと思います。
また、スケートの演技中に音響システムトラブルによって音が全く出ない状態になったリンクの上でも滑り続けた事もあり、肝が据わっているとも言われています。性格的にも物怖じせず前に向かう良さがあるようですね。
樋口新葉のオリンピック金メダルの可能性
いくら安藤選手、浅田選手に続く快挙でも注目を浴び過ぎていないか?という声もあるかと思います。しかし、この注目には理由があります。
それは、2018年の平昌オリンピックで金メダルの可能性が、今の日本の女子で1番高いと言われている事です。とある条件が揃っているため、樋口新葉選手が有利とされる話が上がっています。
樋口新葉の平昌オリンピック有利の秘密
なぜ、次回のオリンピックが有利であるかというと、まだ樋口選手が幼い事にあります。現在の樋口選手はまだ13歳。今年のオリンピックは終わってしまいましたが、順当に成長すれば4年後の平昌五輪には参戦することになるでしょう。
彼女の有利な条件と言うのは、この4年後であると言う事。
今の彼女はまだ13歳なので、次回では17歳という事になります。これくらいの年齢でいうと、過去に浅田選手が15歳で世界選手権を優勝したにも関わらず年齢制限によって出られなかったという悲劇がありました。
しかし樋口選手には、年齢制限も関係なく滑走できます。そして何より、浅田選手に金の可能性があった時期と言うのも、あの15歳の頃に言われていた成長期の話なのです。この年ごろの女の子は、まだまだ成長段階で身体が非常に軽く飛びやすいと言われていました。
浅田選手の年齢制限で出場できなかった事の大きな痛手は、一度オリンピックをスキップしただけでなく、浅田選手の体重面でも有利であったにも関わらず出られない事が問題となりました。たられば論争ですが、あの頃であれば余裕の金を取れていたとも言われています。
樋口選手が、次回のオリンピックに出場するとなると、まだまだ成長期の17歳。今はまだ技術的にも体力的にも、ジュニアのレベルでしかありませんが、4年後には素晴らしい技術を保持して登場してくるでしょう。
そして、飛ぶためには体重にも意識を向けたいところ。この体重面などもまだ成長し切っていないはずですので十分軽い状態で飛べるという、まさにオリンピック標準の状態なのです。
若い選手の台頭が目立つ理由には、こういった状態面での不利有利もあるので次回が待ち遠しいですね。男子は羽生選手、女子は樋口選手の日本人男女のダブル金なんて結果も確率的にありえない話では無くなりそうです。応援していきたいですね。
関連記事