おすすめの少女漫画ランキング100冊◆女性が男性に面白い作品を教えてくれた★10代~40代女子が厳選してくれました★

少女漫画おすすめ100作品 「男子も楽しむ」がコンセプト

「少女漫画ってどうなの?面白いの?」と思っている男性って多いですよね。筆者もそうですが、男子向け漫画ばかり読んできた影響でわかりません。

そこで当サイト企画として今回、10代~40代の女性にアンケートに答えて頂き感想を書いてもらう形式から編集して筆者がまとめてみました。そのため女性の意見のみを取り込んでいます。

コンセプトは「女性はもちろん、男性にも読んで欲しい少女漫画」です。当サイトは女性は殆ど読んでいないので、男性向け意識を心がけました。「コレ知ってる?」と女性に聞かれても答えられるように押さえておきたい作品とも言えるでしょう。

10代女性のアンケート総合の感想としては、とりあえず新しい作品を選ぶ傾向が出ていました。20代30代くらいの女性になると、少し古い作品もランクインさせたがっていました。40代くらいになると、色々読まれてきて総合的に選べているようでしたよ。

それでは女子からのプレゼント100作をお受け取りください!

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100位 蛍火の杜へ 「ふれたい。でもふれられない。」

顔をお面で隠した男の子ってのはそれだけでもう魅力的なわけで、ああっ、ってなってしまうワケですよ。ギンの切れ長の目が忘れられない切ないラブストーリー。時間の流れが絵だけで表現されてて、段々キレイになっていく蛍。姿が全く変わらないギン。同じ時間に生きられない。という現実に蛍が徐々に気がついていくところが切ない

アニメもすごい良かった。この世ならざるもの×女の子。というテーマはわりとよくあるんだけど、「ふれると消えてしまう」「好きなのにふれられない」というルールをつけたのが新鮮。同時収録の他の短編も面白いよ。

99位 死神のトリセツ「健康オタクの死神とひとつ屋根の下」

ぼんやりと生きていて、命に執着がない女子高生「幸(さち)」、駅のホームで死んだと思ったら、スーツにエプロン姿でご飯をつくるイケメンが。ごはんをよそいながら自らを死神と称し、「健康が一番」とのたまわう。

てか、アンタ誰だ!?おしかけ女房ならぬ「おしかけ死神」が引き起こすおせっかいラブマンガ。どうせ死ぬのならその前に悔いのない様に行動しようと勇気を出す幸が健気でかわいい。ど天然?の死神「八神」がかっこいい! コミックス表紙が特に好き。1巻で完結なのでさくっと読めてじわっと面白い作品です

98位 のだめカンタービレ「クラシック音楽を目で見るマンガ」

二ノ宮知子さんの「平成よっぱらい研究所」とか、「飲みに行こうぜ!!」が好きだったワタクシにとって、音楽家を目指す男女のマンガを彼女が描いてたのが衝撃でした。しかも、「これ、面白いよ、読んでみてよ」とクラシック音楽と宝塚を愛する芸術肌の友人に勧められたというのが更なる驚きという思い出深い作品。

指揮者という職業の実態というのをこのマンガで勉強した気がする。でもって、「女子力が低いヒロイン」ってのだめあたりが最初じゃないかな?ある意味新しいタイプのヒロインであるwww

97位 暁のヨナ「かわいい絵と重厚な設定」

16歳になった皇女ヨナは誕生日に父を殺されてしまう。城を追われ、どん底から立ち上がり暁色の髪をバッサリ切り落とし前を向く。この王道展開がもうたまりません!ヨナが自らの非力や無知をみとめ、そこからあがく姿は時に痛々しく、じれったいのだけれど、彼女が少しずつ成長していくのを応援せずにはいられない。

で、だ。ハク。もうね、超絶かっこいい。鬼強いし、さらにヨナを慕いつつも従者としての立ち位置を保つこの切なさ。そしてベタを承知で言えばハクがヨナを「姫さん」と呼ぶのが至高なのである!

96位 BLCK BIRD「いつかきっと迎えにいく」

生まれつき不思議なものが見える高校生の「実沙緒」。欲しいものは「普通の幸せとカレシ」 ラブ要素多めの可愛い系ファンタジーかとおもいきや、しょっぱなからハードめ流血でびっくりですよ。

彼女を食らおうとする妖(あやかし)に襲われた実沙緒を助けた初恋の人、匡(きょう)は実は天狗で、さらに、自分の嫁になれと迫り、さらにさらにその天狗は学校の副担任になって実沙緒の前に現れた!

急展開すぎて最初ついて行けませんでしたが、このスピード感はクセになる。匡の俺様っぷりがかっこいい!FC発行部数累計350万部突破の大ヒットマンガです!

95位 カードキャプターさくら 「さくらちゃんの恋愛を全力で応援する」

なにげに人間関係が複雑な正統派「魔法少女マンガ」。クロウ・カードを集めるという大目的はあるけど、さくらを見守るともよちゃんはすでに大人以上に大人だし、雪兎に告白したさくらへ、その感情は「恋」ではないんじゃないかと諭す雪兎。そして、兄の桃矢が雪兎へ魔力をあげちゃってからのくだりは何かもう切なすぎて泣けて来る。

「なかよし」に連載してたのに、ボーイズラブ&教師と教え子熱愛(しかも中学生ね)というタブーに切り込んだCLAMPに拍手。なんだかんだでラストはああなって良かったよ。

94位 おとめ妖怪ざくろ 「ざくろのツンデレっぷりを拝む」

華やかな絵がかわいい。着物にケモミミは反則級よね。ヒロイン「ざくろ」をはじめ女の子達がとにかく可愛らしい。設定上、人間の為に妖怪を退治する半妖の彼女等は一般の人間からは疎まれてるのが哀しい。

男性陣もいい。旧日本帝国軍風の軍服はやはりかっこいいわー。総角は見た目と中身のギャップが激しい妖怪ギライのヘタレだけど、ざくろの出生編ではちょっとジーンとしたよ。ところで、総角とざくろを見て、「ハイカラさんが通る」を思い出した人は私だけではないはずだ。 正直に言うように(笑)。

93位 ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~ 「脇キャラの動向に刮目せよ!」

うーん、第一印象は「盛大な出オチマンガ」。深夜、横柄なコンビニ客の「お客様は神様だろぅ!?」に対し「神は死んだ」と冷静に撃ち落とす新人バイト仁井智慧君(ニーチェ先生)。第1話目以上の盛り上がりはもうないんじゃないかと思って読み進めると、あら、意外(失礼!)脇キャラが結構個性的で楽しい。

渡利さんの底辺フリーターっぷりとか、無駄に前向きな店長のこれまた無駄な大量発注にイラっとさせられてる段階でこのマンガの罠にハマっているのかもしれない。ちょっとくやしい。

92位 河よりも長くゆるやかに 「女の子が出て来ない少女漫画」

吉田秋生さんの作品はこれがすごく好きなんだよね。メインは3人の男子高生で、それぞれ事情をかかえながらも毎日バカでどうしようもない学校生活を送ってる。そのリアルで怠惰な空気感がいい。

煙草とか飲酒ならまだしも、女の子を斡旋、違法ドラッグなど今だと色々問題がありそうな要素満載w。3人のうち1人が罰でセーラー服でグラウンドを走るハメになるんだけど、なんと「はいてない」あたり本当にバカとしか良いようがないところが最高。

しかも、各話のタイトルがアウト!wwwいわゆる名作映画タイトルのパクリなんだが「愛の青春の朝立ち」って、おいおいおい!!

91位 式の前日 「読み直し必須。感動二回。」

「このマンガがすごい!2013のオンナ編第2位」という話題作だったわけですが、16ページの中に切ない情感がたっぷりつまってる中身の濃い話。そうきたか!というラストのどんでん返し。で、改めて読むと、確かにそうだわ。と納得する。

二度目にはじんわり暖かい気持ちになれることうけあい。この短編集、他の作品もなかなか良かった。お父さんと娘の話はありきたりなのにちょっとホロリとさせてくれる。絵がちょっと荒い感じなのでそれがもったいないかな。デビュー作だからこれからに期待なわけなんですが。

90位 ハチミツとクローバー「ただのゆるふわ恋愛マンガではない」

アニメ化、実写化とヒロインはぐみちゃんの「ゆるふわ」イメージだけが先行した感じですが、コミックはかなりシリアスな話をかわいい絵で描いてます。才能を「持ってる人」と「持ってない人」の壮絶な葛藤と苦悩のお話だったりするんだよね。

森田と彼のお兄さん、はぐと森田、花本先生と原田君、そして竹本君と自分自身(笑)みたいにぐるぐると対比して描かれていく過程は時に痛々しく、そして苦しい。逆に山田さんと真山、野宮との微妙な三角関係が一番恋愛マンガらしいとゆー、ある意味物語のオアシス的存在。

89位 宝石の国「役に立ちたい、でも…」

遠い未来に人類は滅び、陸には自由に動き回る宝石たちがいて、彼等を狙う月人と戦っている。という斬新な設定。28人の宝石達が個性的で、話に引き込まれる。「役に立たないと自分の存在意義がない」「愛してるのにいなくなってほしい」誰かに必要とされたいとか、愛されたい感情をそれぞれの宝石達が抱えている。

主人公のフォスもそう強く強く望み、手に入れたはずなのに、その代償は大きい。さすがに3巻のラストのコマは切なすぎて泣けました。フォスとシンシャのその後が気になる今大注目の作品だよ。

88位 花のズボラ飯「マジでズボラ。でもそこがいい。」

ぶっちゃけ、花のズボラ度はかなりキてると思う。洗濯物に埋もれて寝るとか、雑誌が山積みとか、リアル通り越して、人としてどうなのよ?ってカンジだが、まぁそれはさておき、官能的な表情を浮かべご飯をかき込む女の子。というのは見てて面白い。レシピは今すぐにでも実践できそうなものばかりで変な説得力がある。

絵がどうしても高橋しんの描く女の子に似てるんだけど、花の方が女子力が圧倒的に低い(爆)。ところで、「孤独のグルメ」もそうだけど、この原作者ってオヤジギャグ好きだよね….。

87位 謎解きはディナーのあとで「お嬢様はアホでいらっしゃいますか」

とりあえず、原作が好きだったのでコミックも購入。面白かった。2011年の本屋大賞を受賞した小説のコミカライズである。容赦のない毒舌の執事、影山と、お嬢様で刑事の宝生麗子とのボケツッコミがコミックスでも冴えてました。

うーん、絵は正直小説版のイラストの印象が強すぎたので最初「えっ!?」ってカンジなんだけど(だって、麗子が美人じゃない…そして影山誰だよ…orz)、読んでると段々慣れてきます。話も原作を上手にコミカライズしてると思う。原作読んでなくても充分楽しめます。

86位 天空聖龍 「正統派ファンタジーでイケメンを堪能」

はー、表紙からしてためいき。さすが山口美由紀さんですよ。超絶イケメン。整ったお顔にしっかりしたお身体ってのがもう最高!個人的にはカナンは脱皮後の髪が長い方が好み。さておき、しっかりした作りのファンタジーの中にある切ない恋物語がいい。

愛を求めるサニンがあまりにも救われなくて号泣。後半怒濤の展開だったワケなんだが、えっ、これでいいの?確かに聖龍の宿命といえばそうなのかも知れないけど、カナンが一人で背負い過ぎじゃない!?という衝撃のラストが未だに私の中で尾を引きずっているのであった

85位 ジョージィ「王道ロマンスとオトナの事情」

久々に読み直したんだけど、面白かった。いわゆる「捨て子だった自分のルーツ探し系」なんだけど彼女をとりまく男達が超アツい。アニメシリーズは3人仲良く+子供で帰国。に対して、原作は後半の「オトナ展開」が凄まじい。

昔は分からなかったけど、今読むとびっくりする。いわゆる「キス→暗転→事後の朝」ってヤツですね。なんという深いお話でしょう。

ジョージィはロンドンでお針子の仕事を始めて、腕がよくて認められていくんだけど、当時のイギリスの女性の仕事観がきちんと描かれていてそれも今読み直すと興味深い。全4巻を一気読みがオススメ。

84位 モンキーパトロール「何気ないくだりにハッとするギャグ漫画」

性格は全然違う、でも仲良しの女子3人と、それをとりまく人達の話。さばさばした「おやっさん」めぐる、フェロモン全開魔性の女すず、売れっ子ライターでも男運は悪い香ちゃん、それぞれになんだかんだで大切な人ができて(または再確認して)、みんなハッピーだね。っていう話なんだけど、時折見せるリアルなセリフや、展開にハッとさせられる

出て来る男の子がめっちゃカッコイイ。有間しのぶさんは、「どうしようもないダメ人間」を描かせたら、天下一品だと思うよ(褒めているwww)。

83位 鎖衣カドルト「価値観の”差異”を見つめ直す重厚作」

吟鳥子さんの作品が好きだ。しっかりした世界観とそこで暮らす人にものすごい「説得力」があるんだよね。 あと、とにかく登場人物がみな美形なのが最高です。中でも「水の花」が特に秀逸。てか、泣く。宗教観、価値観の違いをお互いに認める事のなんと難しいことか。というめっちゃ重いテーマを華麗で繊細な絵でがっつり読ませてくれる。

「それでもお前は鎖の国の民をひいきしなくちゃだめだ」主人公の友人、ラダンのこのセリフがものすごい印象的。遠回しに「自分を愛してくれ」って言ってる切ないシーンに胸が熱くなる。

82位 会長はメイド様「最強のツンデレヒロイン!」

萌えポイントはツンデレヒロイン!もうね、超かわいい。美咲は学校では強くて皆に一目置かれる生徒会長様ですが、家庭の事情で生活の為にバイトを始める。その先が「メイド喫茶」。そのナイショのバイトが碓氷くんにバレてしまってさぁ大変!というハナシ。

本人はバレないようにということだけ一生懸命なんだけど…というところから話はどんどん展開し、大団円の18巻を迎えます。絵も王道ですごくかわいい。美咲のメイド姿もかわいいし、何気ない表情にキュンとして、さらに、とにかく碓氷くんがかっこいいのでもう大満足です!

81位 甘々と稲妻「女子高生×子持ち高校教師×おいしいもの」

食べるの大好きだけど包丁がトラウマで料理が苦手なJK、小鳥ちゃんと、妻を亡くし、幼い娘の為に美味しいものを作ってあげたい料理経験ゼロの犬塚先生の「利害一致」から始まる淡いストーリー。

2014年『このマンガがすごい』オトコ編で8位ってなってるんだけど、これもう完全に少女漫画だと思うから!娘のつむぎちゃんの「おとさん、みてて!」とご飯をほおばり、先生が目頭を抑えるくだりはこっちも泣けて来る

ほのぼのに切なさが加わって目が離せないマンガ。あと、脇キャラがいい味出してるw

80位 西洋骨董洋菓子店「イケメンパラダイスの裏にある群像劇」

よしながふみさん、大好き。とりあえず商業誌は全部持ってるんだけど、最初に買ったのがこの「西洋骨董洋菓子店」。タイプの違うイケメンがガンガン出て来て、BL展開もバリバリあるんだけど、一番最初の「橘に告白する小野」の話をがっつり引っ張って来て見事に伏線回収し「おおー!」という達成感に包まれる

大の大人4人(しかもそのうち3人が30代とゆー”オッサン”達w)がケーキに振り回されながらやんややんやして過ごす中で、最後の連続殺人の話の緊張感はすごい。そういや実写ドラマ化もしましたよね

79位 今日から㋮のつく自由業! 「異世界の登場人物になるって大変!」

イキナリ異世界に飛ばされた主人公が引き起こす事件ーっていうのは、よくあるお約束のパターンなんだけど、主人公だからってなんでも出来るワケじゃない。という妙なリアル感があるファンタジー。本当はとてつもない力を秘めた魔王である主人公、有利の真っすぐさが読んでて気持ちいい。

女性キャラは皆様おキレイでセクスィーなのでそこも最高!(笑)。とりあえず、 大人チームのコンラッドとギュンターの掛け合い漫才をみるのが楽しい。世界観がしっかりしてて、異世界は異世界で大人の事情があるんですよ。という設定が個人的に好み

78位 ふくろう荘 空きあります「声フェチにはワケがありました」

前作「幸福喫茶3丁目」が面白かったので今回も期待して購入!声フェチでアニメ大好き当然(?)友達ゼロ!のヒロイン時生。見かねた祖父が彼女を一人暮らしさせる為に選んだ先が「ふくろう荘」。全く気乗りせず引っ越したその「ふくろう荘」に住んでいたのは彼女が大好きな声優と同じ声を持つ猫山君だった。

まぁ、腐女子なら悶える展開ですが、そこまで腐った感じにならないのがこの作者さんの手腕。でもって彼女が「声フェチ」になったのには8年前の手術がきっかけらしく、ちょっと影を抱える彼女とツンな猫山くんが読んでていやされます

77位 イーフィの植物図鑑「植物に魅入られた人」

シンプルな線で新しい植物と人間との関わりを描くすてきな作品。若きプランツハンター、イーフィの父は言葉を持たず、「妖精の草」によって植物のように生きていた。イーフィは父を元に戻したい。国は「妖精の草」を手に入れたい。そういう追いかけっこなワケだが、人間関係が生々しい

褐色の肌を持つチャンナム人という人達がいて、彼等はこの国では奴隷扱いで、彼等を差別する様子が結構克明に描かれたり、人が生き延びる為には植物だって犠牲にしなければならないという父の強い信念の間で揺れるイーフィの心情にドキッとする。

76位 空中飲茶飯店「ネオチャイナ系ボーイ・ミーツ・ガール」

重厚な設定で地に足の着いた中華系ファンタジー。「お茶」が持つ価値。それを運んで来る「茶運師(サウジ)」、それを鑑定し、最高の状態で淹れる腕を持つ「客人」、全てがしっかりと存在してる感がいい。

お茶に政治をも動かすほどの価値があったり、いわゆる貴族階級から人質として客人を差し出したりと「大人の世界」が垣間見える。その中で真っすぐで純粋な主人公の空也と、感情を押し殺して来たヒロイン茗(メイ)の「ボーイ・ミーツ・ガール」を楽しむマンガ。

大人の世界の枠に当てはまらない空也のある意味天然な元気さに救われるお話。ついでに中国茶に詳しくなれる。

75位 チキタグーグー「癒し系の絵と衝撃の後半。救いは何処に?」

前半と後半で読む時期が離れちゃったのね。で、最近全部通して読んだんだけど、えええ、こんな話になるのか!?って感じで驚いた作品。

「チキタ、お前を美味しくいただく」と豪語し、息巻いて、生意気だったあのラー・ラム・デラルが救われなさすぎて泣いた。(いや、あれはあれで救われてるのかもだけど、私の期待とは盛大に違ったという意味で)TONOさんの他の話でも出て来る「ぐるぐると塗りつぶされたかつて人だったもの」の描写がとにかく切ない。

それでもTNONOさんの華奢でしゅっとした線が好き。カラーも大好き。

74位 FLAT「無口な園児と感動薄い系男子高生のお留守番マンガ」

『全国書店員が選んだおすすめコミック2010』で1位。いとこの秋くんは高校生の平介が大好き。へーすけと一緒におやつ食べたり、お使いしたり、お絵描きしたり。それが楽しい秋と、常にゆるゆるぼんやりで反応が薄い平介との距離感をたのしむマンガ

平介の友人「鈴木」が先生に「友達は選びなさいよ」と言われ静かにキレたりするように、「理屈じゃなく友達でいることの何処が悪いんだ」というテーマが共感できる。脇キャラも個性的で、ラストはちょっと切なくなったが非常にほっこりできるお話だよ。

73位 脂肪と言う名の服を着て「痛い。でも目がそらせない」

安野モヨコ作品ではなぜかこれがとても好き。いわゆる「ぽっちゃり女子」が超絶ダイエットに至るまでの話なんだけど、とにかく痛い。「太ってる=自分より劣ってるから安心できる」など薄々感じてたけど口に出しては中々言えないような突き刺さる言葉と、それに巻き込まれる人達のそれぞれのエゴがむき出しになった作品。

けっこうな人数が出て来るけど、脇キャラに至るまで全員が全員自分しかみてない。それをここまで描く安野さんの「暗部」が痛気持ちいい。ちなみに、これを読んだからと言って痩せられる訳ではない(笑)。

72位 彼方から「胸がキュンキュンする純愛モノ」

ノリコとイザークの純愛が真っすぐすぎて、読むのに体力がいるマンガ(褒め言葉)。いわゆる「異世界召還モノ」なワケなんだが、これのすごいところは、こっちの世界から飛ばされて来た女子高生ノリコが徐々にこの世界の言葉を覚えたり、文化を勉強したりして順応しようとしていく「異文化習得」の時間があること。なにそのリアル感。

で、「天上鬼」と「目覚め」としての役割に気がついてしまってからも一途にイザークを想うその「ヘタレなのにがんばる不器用な姿」に涙が出る。2004年に第35回星雲賞コミック部門を受賞してるよ。

71位 しゅんにゃん「全力で癒しに来る反則級ゆるふわマンガ」

着ぐるみ+小さい中の人。という設定の段階でもう反則。「高齢者向け癒しロボットをモニターとして預かる事になったお兄さんと、開発した会社の人が毎日癒されるマンガ」中身はもうこれだけであるwwwなのにとにかく描写がかわいい。

にゃんペットたちのセリフが変なところで改行されてるのがいじらしい。 ただかわいいだけじゃなく、説得力がある第1話の会話。

「こんなにかわいいのに一般には出ないんですね」「量産されて一般家庭に出回ると、悲しいことが起こりそうじゃないですか」先日のAIBOの葬儀のニュースが余裕で思い出されましたとさ。

70位 君に届け「貞子の恋を応援する」

少女マンガであだ名が「貞子」のヒロインって段階で色々面白いんだけど、爽やかなストーリーが優しい気持ちにさせてくれる純愛マンガ。見つめる恋、育てる恋、届かない恋など、恋のいろんな形を丁寧に描いて女の子達の気持ちの揺れ動きを応援するマンガ

なかなか進まない事を焦ってはならない。ヒロインの爽子が風早くんに気がついて、いいなって思って、これが恋だって思って…と彼女の成長?をニヤニヤもやもやしながら見守るのを楽しむマンガである。ついでに風早くんかっこいいなぁもう!

69位 11人いる!「疑心暗鬼と多様性のパラドックスマンガ」

文句無く面白い。1975年発表と少々古い作品だけど読んでない人は絶対読んだ方が良い。宇宙大学の最終試験、宇宙船で52日間10人で協力して過ごす。トラブルがあった場合は全員不合格。なのに、宇宙船にはなぜか11人いる。その段階でメンバーに不協和音が流れる。

いろんな星の人がいて、その外観も、試験を受ける動機もさまざま。主人公のタダがかっこいいし、フロルがとにかく魅力的。いや、たしかにこれだけキレイで男だと言い切るのには無理があるよフロルちゃん…w同時収録の続編も面白いです。

68位 乙女×乱舞「舞い散る花とひるがえるスカート」

もうね、予告イラストからして最高に好み!故あって記憶を封じられたヒロイン「蕾(ツボミ)」と彼女の秘密を知り、かつ、自身も心に影を抱える「雪爾(ゆきじ)」が出会ったとき、式神が彼女達を襲う!柔らかそうな胸、透けるレースのゆらぎ、しゅっとした指先、絵がとにかくかわいい。

なのに、感情的になった時の病んだ様な暗い眼が最高にすてき。このギャップにやられましたよもう!男性キャラもみんなかっこいい。今村さんの描く「上から目線キャラ」はどうにも魅力的です。「アノニマス」も良かった。

67位 縫い裁つ人「縫い裁つことでつながるやさしいせかい」

市江は洋裁店のオーナー。注文者の為に心を込めて服を作る。量産し、百貨店に置けばたちまち売れっ子になるはずなのに、彼女はそれを頑に拒否する。彼女の魅力を多くの人に知ってもらいたい藤井さん。

でも、藤井さんも彼女のその優しい服に魅せられたからであって、決してビジネス目的ではないという彼の中のもやもやなど、人の気持ちのゆらぎがゆるやかに描かれて行きます。抑えた線が想像力をかき立て、気持ちが落ち着く本

市江さんの穏やかな中に一本筋の通った話し方が好き。映画化ですってね。おめでとうです!

66位 ヘルタースケルター「狂気を内包した美を堪能する」

もう、結構経つので知らない人もいるかもなので一応おさらいすると、作者の岡崎京子さんは1996年に事故に遭って現在もリハビリ中なのですよ。その作品は今も全く色あせず、むしろ時代が彼女の作風に追いついた感さえある

全身美容整形で超絶美人となったりりこだけど、その姿は永くは保てず、美しさを求め、周りの人も、自身の気持ちも蝕んでいく。その「落下していく感」がシンプルな線に現れてて、怖い。半分ずらしてあえてはみ出して貼るスクリーントーンが不安感と曖昧さを強調しててさらに怖い。

65位 紅い牙・ブルーソネット「『戦う女の子モノ』の金字塔だと思う名作」

柴田昌弘さんが好きだ。和田慎二さんと共に「男性が描く少女漫画」というジャンルを開拓した人だと思う。

古代人類の血を引き未知数の能力を持つ「ラン」と敵対する美しき戦闘アンドロイド「ソネット」の対峙がすさまじい。超能力の定義や設定が緻密。ポータブルプレイヤーで洗脳、巨大蜘蛛型ロボットなど時代を先取りした話が満載

で、何がすごいってクライマックス!!!!まさかのバードが!?あれは忘れられないわ….。そして、柴田さんの描く女の子のX脚な線とか、軽く握った手とか、戦闘シーンで服の肩が裂ける(「超人ロック」の聖悠紀さん風)とか、もう大好きだ。

64位 魔法使いの嫁「正統派英国妖精譚」

全国書店員が選んだおすすめコミック2015の第1位。異世界モノやオリジナル設定のファンタジーが全盛を極める中で、英国が舞台の正統派妖精物語は、ぐるっと一周して戻って来た感がある作品だよ。誰からも愛されなかったチセが、エリアスと出会って、だんだん受け身から自分自身で選び取っていける様になってゆくその一歩一歩がいじらしい。

でもって、エリアスの底知れない「本物感」が怖くていい。骨頭の主人公って斬新であるwチセといい、暁のヨナといい、最近は赤毛のお嬢さんが旬ですなぁ。

63位 さよならソルシエ「炎の画家を作り上げる。」

生前は全くの無名で、失意のまま心を病み、挙げ句に自殺した(と、される)希代の画家「ゴッホ」は本当は彼の弟テオが兄の為に作り上げた「設定」だったとしたらー?という斬新な視点から描かれた作品。穂積さんの作品ではこれが一番好きかもしれない。

これも「ハチミツとクローバー」よろしく、「才能を持ってる人と持っていない人との葛藤」が色濃く描かれています。「無邪気」とは良く言ったもので、本当の天才ってきっと凡人をイラつかせ、傷つけるのかもしれないね。そのギャップが切ない。あ、カバー外してみるとまたいいですよ!

62位 魔法科高校の劣等生シリーズ「中二病!?だがそこがいい!お兄様にハマれ!」

ラノベ原作でアニメ化されてますが、あえてコミック推しです。絵が好きですよ。「魔法科」に入学して来た兄妹。「優等生」の妹と、魔法(だけ)が全く使えない「劣等生」の兄。の学園マンガ。なわけなんですが、異常なまでの兄妹愛がかえって2人の置かれた立場(期待はずれの能力者と妹なのに次期当主候補)を強調してる。

「お兄様の妹であることを誇りに思います!」と言い切っちゃう重度のブラコン美雪と、 ここまで盛り込まれた最強設定お兄様はなかなかいない笑。楽しんだモン勝ちマンガである

61位 俺物語!!「ガチムチマッチョ×天然乙女=???」

マーガレットなのに「兄貴成分」全開の筋肉マッチョが主人公というこの斬新さ。でも読むと結構キュンとするのは何故なの?という不思議なラブストーリー「俺物語!!」。

始めは猛男の破天荒キャラと天然の大和ちゃんの中々進展しない恋バナなんだけど、その裏に、友情なのかそれ以上なのか何なの!?と読んでてもやもやする幼馴染み砂川や、そのお姉ちゃんの描写が面白いんだよね。

自分はモテないって割り切ってる猛男の気持ちのゆらぎとか、大和ちゃんの友人が猛男を見て「ないわー」と言ったあとの展開など、リアルなんだけど、その救済方法がジンとくる。今8巻まで出てるけど、続きが楽しみなマンガのひとつだよ。

60位 雛鳥のワルツ「逆境モノの王道!」

いじめがきっかけで男の子が苦手なひな子。共学校を選んで入学したのに、そこには女子が4人しかいなかった!逆ハーレムというより、猿山に紛れてしまったお姫様4人の奮闘マンガ。

女子が苦手なのかやたら冷たい委員長の椎名くん(でも多分いいひと)、やんちゃでちょっかいばかり出す瑞希くんが、さらっと助けてくれたりしてちょっといいカンジである。盗撮されたり、いじられたり、男子高生の嫌な面がリアルだわ〜。

そんな中、狙って入学して来たと言い切った「女豹のあずちゃん」最高ですwww

59位 銀曜日のおとぎ話「とにかくポーがかわいい名作」

ロンドンを舞台にお人好しな好青年スコットと、突如として現れた小人のポーが出会うことで始まる人間ドラマ。りぼんの屈指の名作だと思うですよ。今読み直すとさらに面白い。

最初はポーが引き起こす騒動が主なんだけど、ポーの故郷で明かされる彼女の運命とそれを一人抱える女王であり、母さまの葛藤が超絶せつない。

「異種間で運命を共にする」という設定は難しいよね。それを「大好きだから」という純粋さで乗り越えて行くポーがけなげでかわいい。そしてスコットがいい人すぎて泣ける。名言は「おイモのフライかなぁ」であるw

58位 架かる空の音「滅びゆく種族と人間の間にあるもの」

あら、前出、「銀曜日のおとぎ話」と微妙にカブるわね。やはり心優しき人間と人ではないものが出会うといいお話ができるものだわ。

翼を持つ誇り高き一族は滅びゆく運命を人間とともに変えられるのか?ハローオたち無邪気な子供チームと族長ケイヴさんはじめ大人チームの苦悩が切なくも美しい

てか、もう本当に絵がキレイ!!!個人的に大好きなのはフォックス姉様とリヴァーですね!子供の頃はみんな翼があって、空を飛べて、大人になると羽毛が落ち、骨格だけが残る翼。というものすごい新しい設定がとても好き。名作です。

57位 夏目友人帳「少しずつ成長してる夏目くんを暖かく見守る」

不遇な生い立ちと幼い頃から「この世のものではないもの」が見える体質で他人とは一線を引いていた夏目くんが、だんだんと「つながっていく」ことで世界が拓けていく様子が微笑ましいマンガ。

出て来る妖怪達も賑やかなのや闇を抱えたもの、様々。夏目くんがそれを自分なりに受け止めようとするけど上手くいかないこともあって、切ない結末を迎える話もあり、繊細な描写に優しい気持ちになれる

ニャンコ先生はとりあえずかわいい。アニメ版で井上和彦さんってのがまたいいよね!

56位 ラヴァーズキス「みつめるだけの恋もある」

基本、藤井くんと里伽子の儚く危なげな恋物語。実は藤井くんには深い闇があったし、里伽子の過去も気になる。でもだな、この物語の私的メインはその里伽子を応援する友人の美樹ちゃんの、ほのかな「見つめる恋」。これがとにかく切ない。

失礼ながら美樹ちゃんの庶民派設定(大家族で兄は元ヤン、酒屋の娘)であそこまで一途に密かに里伽子を想うのが創造つかなかったのよ。

後半のプールで、里伽子の妹への確信をつかない告白がものすごい好きだ。あんな哀しいキスはそうそうないよ。さすが吉田秋生さんだと唸る。

55位 スピカ「あのとき言ってほしかった一言を言うよ」

表題作の「スピカ」が切なくて好きだ。バレエを続けたいヒロイン美園さんは母親の「どうせ上手くいかないのよ」という負の呪文に囚われていて、好きな事を努力するのは悪い事ですか?と自問自答する。

それを大丈夫だよ。と肯定したのは高校野球で有望だったが怪我でプレイできなくなって皆をサポートする側に回った高崎君。ふたりの距離感は恋人というより同じ目標をめざす先輩後輩に似ている。

でもって、秀逸なのはあとがき。羽海野チカさんが描く「攻殻機動隊のバトー」が拝めるぞ!

54位 長い道「じんわりとくる暖かさ」

「この世界の片隅に」「夕凪の街 桜の国」に惚れて、作家買いしてしまい、「えっ、何コレ!?」とショックを受けた事は正直に言います。飲む打つ買う文句無しの甲斐性なし夫、荘介どのと、なぜかうっかり結婚してしまう道(みち)の毎日を描くただそれだけの作品。

最初、荘介のダメンズっぷりにイライラしながらも読み進めると、不思議なリズム感のあるコマ運びに気がつくと見入ってる。二回目に読み返してやっと「あー面白かった」とじんわりとした読後感がくる

要は、ちゃきちゃき読もうと思うとダメなんですね、反省。業田良家の「自虐の詩」にちょっと似てる(全部読まないと感動が来ないところが)。

53位 エマ「英国ロマンあふれる恋物語」

メイドのエマと上流階級に名を連ねる商家で富豪のウィリアムが出会って、恋して、分かれて、再び引き合う話。ヒロインのエマがもの静かで、無口なメガネ娘という悶えそうな設定が最高です。世に「メイドモノマンガ」がはびこる中、これは「正統派」です。ガチメイドですよ。

スカートは足首まで、髪はきちんと結い上げています。この本を手に取ったのは帯が秀逸だったから。「メイドに恋をしてはいけない時代がありました」その中での恋物語ですよ。

そりゃ萌えますよ!当時のイギリスの階級制度や、食料事情など細かな設定もためになるし面白い。そしてとにかく絵が美しい。名作です。

52位 百日紅(さるすべり)「Miss HOKUSAI」

アニメ映画化おめでとう!杉浦日向子作品は大好きなのでめっちゃ嬉しい!!葛飾北斎の娘「お栄」ちゃんの江戸綺譚である。お栄ちゃんは北斎の娘で絵師。さばさばした性格、色黒でちょっとシャープな顔立ちを父親から「アゴ」と呼ばれて女子力が低いみたいに思われてる

でも彼女が密かに想う人がいてそこがきゅんとする。まだ23歳なのに父親の代筆で「春画」(わかるね?エロ絵よwww)を描き、スランプ脱却を図る為に陰間茶屋(本番付きホストクラブ)へ行ってしまって後悔したり、とにかく面白い。江戸時代が身近に感じられる作品。

51位 リトル・リトル「秘密の花園的大人の階段をのぼる少女」

別荘?で暮らすお嬢様は体が弱く、お友達がいない。そこへやってきたキツネ耳の子。彼女とキツネっ子のゆるやかな季節の移り変わりを描く作品。セリフがほとんどなく、繊細な絵と空気感を堪能するマンガです。

とにかく絵がキレイ。お嬢様の表情が見てて飽きないんだよね〜。彼女を理解し見守るメイドさんがまたいい味だしてる。お嬢様が友達を見つけるまでの成長物語だということに気がつくのが最終話。

バーネットの小説「秘密の花園」っぽい印象を持つのは私だけ?読後感がじんわりとあったかい。時々思い出して読み返す良作なわけです。

50位 それでも世界は美しい「雨のない国の王が求めた雨」

アニメが良かったのでコミックス買ってしまいました。でへへ。弱小国家の王女ニケは「雨を降らせる事ができる」王家の娘。

国家存続の為に嫁ぐ事になった太陽王に会いに行くが、その王様とは若干12歳年のリヴィスだった!俺様&年下のやんちゃ殿下と、腕っ節も気も強い漢な王女ニケの不器用ながらも気持ちを繋げて行くところが胸にくる。

てか、やっといいカンジになってきたところなのに9巻でリヴィの過去の話が暗黒過ぎて衝撃。いやぁあああああ><「正統派花ゆめ系」を継承するある意味王道マンガです。

49位 日々蝶々「しゃべり下手同士の恋」

久々にやってしまった。ジャケ買い。だってかわいい!!!!ヒロイン可愛すぎだろ!何コレ!?と思ったら、確かにそういう設定だった。くっ、やられたぜ…誰もが振り返る高嶺の花。通称「高嶺ちゃん」すいれんは美人すぎる故に構われすぎて男子が苦手。(多分女子も苦手w)。

そんな中、唯一彼女を意識しない男の子が現れた。川澄くんは草食系そうな眼鏡男子なのに空手が超絶強い。そして飄々と女の子をフル。かっこええええ!そら、すいれんじゃなくても気になるっての!なのにすいれんの意味深な胸の内「よかった、あのひととつきあわなくて」えええ!?続きはコミックで!

48位 愛すべき娘たち「女とはかくもかなしくうつくしい」

様々なタイプの現代女性の気持ちのゆらぎを「大奥」のよしながふみさんが描き出す。これで泣かないワケはない。第3話の「決して人を分け隔てしてはいけない」と祖父に言われて育った莢子(さやこ)。

お見合いを何度も失敗している彼女が気がついてしまった衝撃の事実ー。これが哀しすぎてもうね。いや確かにそうだよね。と自分でも驚きつつ新しい感情が生まれて来るマンガ。ぶっちゃけ、気持ちが凹んでる時に読むとえぐられすぎて辛くなります。

泣きたいとき、理不尽だなぁ世の中って、と思う時に読むと不思議と癒されます。

47位 ワカコ酒「女の子だってぷしゅーっとしたいのだ」

ドラマ化したよね。26歳のワカコちゃんは酒飲みの舌を持って生まれてしまい、今日もどこかの飲み屋できゅきゅーっと一杯やってる。それをまったりと楽しむマンガ。スピード感ゼロ。すべてぼっち酒。

「孤独のグルメ」よろしく、彼女の脳内セリフで進んで行くマンガだが、けっこう好きだ。読み切りだから何話目から読んでも大丈夫。暇なときに適当な話から読み返す。ふわ〜っと癒される不思議な引力がある気がする。

「花のズボラ飯」とも違う、空気感を楽しむマンガ。当然ながら料理はおいしそう。やまいもの焼いたの食べたい。うう。

46位 お伽もよう綾にしき「時代物×美形×強い女の子」

いやぁ、とにかくですね、「新九朗」様がかっこよすぎてツライ。マジでときめきますわ。すずのイメージ中での美化された彼もいいし、実際の口の悪い兄ちゃんなところも素敵。

ひかわきょうこさんが「『彼方から』と土台は同じ」と仰ってたように、「人は誰かを想う事で強くなれる」という世界観が好きだ。

新九朗様の女の子の扱いが慣れていないところも、すずの前向きさも、そして、最初悪役で登場した現八郎がコンプレックスをかかえた実はいい人というところも全部つながってるんだなぁと妙に嬉しくなる。

45位 累「舞台の上でだけは絶世の美女」

「演劇モノ」ってそんなに作品数ないよね。大御所「ガラかめ」はさておき。で、人がよけて歩くレベルの醜さの「累(かさね)」は他人と顔を入れ替える事の出来る口紅を入手し、顔を入れ替えながら舞台女優として突き進んで行く。

嘘に嘘を重ね、唇と唇を重ね、彼女は舞台の上でだけ輝く事ができる。その脆さと、彼女自身が「舞台に立つ」ことへの快感を追い求めるギリギリさに目が話せない。ちょっと懐かしい感じの絵がまた魅力的。2015年、第39回講談社漫画賞一般部門にノミネートおめでとう!

44位 パタリロ「笑撃のギャグ漫画」

お恥ずかしながら、今までちゃんと「パタリロ」を読んでなかった事を告白します。だって今更80巻分とか無理でしょ?wwwと思ってた矢先、がっつり読む機会に恵まれ、おそるおそる読んでみたが、ヤバイ。これは面白い!!バンコラン美し〜!マライヒかわいい〜!てか、とんでもないBL展開に衝撃を禁じ得…いや、むしろ最高です!

そして、ギャグテンポがめっちゃ早いのね。すさまじい熱量のマンガ。1度にあんまり大量に読むと疲れます。一日数冊にとどめましょうwwwさすが名作。読んで損ないです!

43位 江藤望里の駆け落ち「吸血鬼と狼女が駆け落ちするまで」

連載が始まった時は衝撃を受けましたね。満を持してのコミック化です!「ときめきトゥナイト」はヒロインを変えながらシリーズ化してるわけなんですが、今度は遂にランゼの両親の話ですよ!

2人が駆け落ちして人間界に来たのは周知の事実ですが、その出会いはというと、「草食系吸血鬼」と「一族からも疎まれる半獣娘」。マジですか。シーラさんケモミミてか、半獣人じゃないですか!?(「名探偵ホームズ」よりもケモノっぽい)。

もうドキドキせざるを得ないしょっぱなからの展開。 モーリさんの若い頃かっこいいわ〜。

42位 アンの世界地図「ゴスロリ娘と着物僕っ娘の癒しの旅」

半額のお弁当しか買わないゴスロリ娘アンの「着飾って自衛する」切なさと、彼女と共同生活することになる着物のお嬢さんアキの優しいまなざしが癒されるマンガ。自然あふれる徳島を舞台に女の子たちがゆっくりと自分を成長させる(成長させてもらうのではない)過程を見守ることが楽しい

吟鳥子さんの描く対照的なお嬢さんがとにかくかわいい。ふだんから着物を着ているアキの着慣れた振る舞いとか、アンのレースを愛でる(=自分を守る)何気ないしぐさが胸にささるよ。あと殿方のかっこよさは尋常ではない。軍服とか反則だっての!!!

41位 大奥「男女逆転でもたどり着く先はーーー」

映画にドラマに盛上がりましたねぇ、「大奥」。江戸城には女将軍がいて、大奥には美男が3000人。というBL的夢の様な設定なんだけど、とにかく史実に基づいた説得力がすごい。で、当然よしながふみさんのタイプ違い美男子がてんこ盛りである。

もう最高!しかし、話はどんどん切なくなっていく。平賀源内の最期は報われなさすぎて泣いた。男女が逆転したからこそ、ドロドロの権力争いがさらに痛々しいモノになって来てるよね。だからこそ眼が離せない。「15代まで描き切る」って仰ってたのでそれまできっちり応援しようと思うよ。

40位 ぼくの地球を守って「壮大な巡り会いと癒しのドラマ」

いわゆる「輪廻転生モノ」なんだけど、メインキャラ達それぞれが考える「過去世との向き合い方」が非常に面白いマンガ。過去に引きずられ、現世で想いを遂げたい人、そこから離れて今の人生を謳歌する人、ファンタジーではなく、現実としてとらえているところがいい

クライマックスの8/1スペースで作者の日渡早紀さんが「クライマックスは倫に好きに動いてもらった」とある様に、キャラが生き生きとして、そして、切ない。だってもう倫を突き動かす衝動の源となる人はすでに死んでる訳で。

続編がバンバン描かれていますが、全ての根本としてあえてこれをおススメします。

39位 ふたりの恋愛書架「何も起こらない。でも引き込まれる」

古書店を営むカナコさん(年齢秘密w)と本好きの中学生の秋生くんが出会って幸せになるまでのお話。特に大きな事件もなにも起こらず、さやさやと進んで行くんだけどなぜか読んでて心地よい。

カナコさんのお父さんに「娘との付き合いは同情ではないのか?」と問いつめられ「同情で始まって何が悪いんですか?」と切り返す秋生くんがかっこいい。

出て来る本の情報量がすごいなと思ってたらあとがきに作者さんがすごい本好きだということが発覚。そこから「魔法使いの嫁」が生まれたのかと納得しちゃう。

38位 乙嫁語り「アミルさんの女子力の高さに惚れ惚れする」

あとがきにもある様に「お嬢様だけど強くて天然」というヒロイン、アミルさんの設定が最高に燃えますね〜。前作のロンドンとは打って変わって。19世紀中央アジアというニッチな場所が舞台で、超絶描き込みがすばらしい。

当時の価値観や、宗教観、貞操観念が押しつけじゃなく描かれてるのがまたいい(女性は男性に従うものだ、神様が決める事だ。とかね)。

えー6巻ではアゼル兄さまの筋肉祭りで最高でございましたね!7巻はイスラムの伝統が描かれていてすごく良かった。マンガ大賞2014年度大賞受賞おめでとうです!!!

37位 吉祥天女「女の子は血なんて平気よだって…」

毎月流してるんですから。と衝撃的なセリフを吐く美女、小夜子と彼女のクラスメイトの由似子の交流マンガ。名家の令嬢で大人びてて美しい小夜子を羨ましいという由似子、でも本当は由似子の平凡でごく不通の学生生活を送る姿を小夜子はどれほど羨ましいと思っていたか。

そのギャップと、彼女をとりまく不穏な空気感がたまらない。吉田秋生さんのこのころの作品好きだなぁ「夢みる頃をすぎても」も好き。小夜子の妖しい程美しい眼が印象的。で、彼女に従う雪政さん。この謎の主従関係がまたいい。時々むしょうに読み返したくなる名作。

36位 ガラスの仮面「数々の名言を生んだ名作を是非読むべし」

「マヤ…恐ろしい子!!」「紫の薔薇の人」など名言に事欠かない演劇マンガ。ネタだけが先行しがちですが、読むとめちゃめちゃ面白いよ

天性のセンスを持つものの演技経験がなく、情熱だけで突き進む無名の北島マヤと、家柄に恵まれ、天才女優の名を欲しいままにするが、決しておごらない努力の人姫川亜弓。

この2人の対比と、彼女等が周りの人を巻き込んでゆく様を圧倒的なイキオイで見せつけられるマンガである。演劇に魅せられた人達の狂気にも似た感情が読んでる側にも伝わる非常に熱量の高いマンガ。

35位 都の昼寝物語「千年の都で何を思う」

北里都(もうすぐ41)は人気が下降線のマンガ家。遂に担当編集が一回り年下になり、否応なしに自分の行く末を考えずにはいられないお年頃。母親の死をきっかけに京都の町屋へ引っ越して、そこから始まる「都の昼寝」は果たしてーーー。

という「大人の新しい一歩」の物語。いつもにまして殿方がかっこいいなぁ〜もう。何と言うか、吸い込まれそうな瞳としゅっとしたほほのラインとか萌えツボハマりまくりです。あと京都ことば。ひええ、最高じゃないですか。征がま〜素敵。こういうガテン系っていいよね〜。

34位 フラワーオブライフ「名言飛び出す迷作」

病気を克服して入学して来た金髪主人公花園春太郎。ノートにマンガを描き溜めている武田さん。ガチオタで超自分勝手な真島など、濃いメンバーがマンガを媒介にして成長していく学生マンガ。

と、書けば聞こえはいいですが、正直ラストの「ええー!?」感は異常。よしながさん時々こういうラストやるよね(「それを言ったらおしまいよ」の「おとぎの国」とかもさ…)。しかし名言は多い。

個人的に最高なのが「マンガを読んでも成績は下がりませんが、マンガを描いたら確実に成績は下がります」まさに名言!!!!!!(しかも事実…orz)

33位 桜蘭高校ホスト部「ご指名No,1は誰だ!?」

桜蘭高校にあるお金持ちが集う「ホスト部」そこでハルヒは800万の壷を割ってしまい、その返済の為にホスト部で働く事に。ホスト部、というワケなのでそれなりの格好をさせたらまぁステキなハルヒですが、実はハルヒは女の子だったーーーから始まる、殿方の園に紅一点のいわゆる「逆ハーレムマンガ」

ホスト部の個性的な面々と無感動&毒舌ハルヒの「男装」に悶えるギャグ漫画。ネタの応酬と情報量がとにかく多いので最初はちょっと引く(笑)でもだんだん引き込まれて行くからすごい。ドラマ化もしたよね!

32位 うせもの宿「さがしものはなんですか」

「式の前日」で鮮烈なデビューを飾った穂積さんの新作。鳥居をくぐると見知らぬ旅館。ここへ招き入れられた人は宿泊しながら「探し物」をみつける。

幼い少女が女将さん、多くを語らない従業員たち、そして、宿泊客を連れて来る彼と女将さんの間には過去に一体なにがあったのか???今一番続きが気になるマンガかもしれない。

読む時期が近かったせいか、あづみきしの「死役所」にも似ているなぁと(設定が)。みんなの探し物がみつかるといいな。と温かい気持ちになれる作品。

31位 観用少女「何度も読み返したくなる名作」

まるで生きているみたいに精巧に作られた「プランツ・ドール」を手に入れた人達の悲喜劇。客が選ぶのではなく、「プランツ」が客を選ぶ。でもって、あり得ない程の高額。幸せになる人もいれば、どん底に落ちる人もいる。

その人間模様の面白さもさることながら、とくかく「プランツちゃん」達の美しさがハンパじゃない。絵で癒される。あと「店」の描写も好き。店員の妖しい美しさがまたいっそう話を盛り上げてるよね。一番好きなのは「スノウ・ホワイト」かな。哀しくも美しい物語。

30位 高嶺と花「御曹司というご職業とは?」

姉の身代わりで見合いの席に出席したごくふつーの女子高生、野々村 花。お相手は天下の大財閥・鷹羽グループの御曹司、才原 高嶺。しかし、高飛車な高嶺の物言いにキレ、途中退席。

当然終わったと思われる見合いだったのに、何故か翌日高嶺がフェラーリで乗り込んで来て一言「お前が気に入った!嬉しいだろ!?」。とゆーお金持ちとど庶民の価値観ギャップモノ。

嫌みの応酬が続くワケなんですが、やー花の腹黒いツッコミが最高です!いっそ清々しい!爆笑させていただきました。まだ1巻でたばかりなんだけど、これは期待!

29位 花咲ける青少年「まさにタイトル通りの美青年揃い!」

はー。遂に完結。10年に渡り堪能させていただきました。面白かった!

14歳になったヒロイン花鹿は父親から「夫捜しゲーム」を持ちかけられてしまう。候補の3人の男性がまぁイケメン揃いでそこから彼女は誰かを選ぶ事ができるのかー。といういわゆる「逆ハーレムモノ」です。

真っすぐな瞳の花鹿かわいいよかわいいよ。そして、彼女の夫選びを見守る役割の立人が密かに想い続けるその胸の内は…。とにかく彼がかっこよすぎで、直視できないレベルです。(こんな事書いてて大丈夫かと思われそうだ)

28位 私がモテてどうすんだ「度を超した興奮状態の作画がすごい」

お世辞にもキレイとはいえない容姿の「芹沼花依」。しかも重度の腐女子である。大好きだったアニメキャラが死んじゃってショックのあまり引きこもったら、なんとやせてとんでもなく美人になってモテモテにーという衝撃的なスタート。

しかし、中身はそのままなので腐女子っぷりが尋常じゃない。その中身と外観のギャップを楽しむマンガ。でもって、男の子達が「見かけじゃなくて中身が好きなんだ」と気がつくきっかけになるエピソードが強烈すぎた。あああああ、まさかそうなるとは!!!おススメです。

27位 覆面系ノイズ「いっしょにうたおう、君と」

いつもマスクの女子高生、ニノは幼い頃2度失恋している。いつも一緒に歌ってくれたモモと、ニノがいなくなった悲しみから救ってくれた楽譜を描く男の子ユズ。いやーキュンキュンします!「君の声を見失う訳がない」名言です。

歌う事で世界と、人と繋がれるという事を繊細な線と大きな瞳が物語る。彼女の「叫ばないと自分を保っていられない」、という強烈で切ない描写が胸にささる。そして高校生になったニノは2人と思いがけない形で再開するわけなんですが、もうねモモの切ない展開に目が離せない!

26位 シャーリー「13歳メイドは大変優秀でした」

18世紀のロンドンが舞台。カフェの女主人ベネットさんが「うっかり年齢制限を書き忘れて出したメイド募集記事」を見てやってきたのが13歳の女の子シャーリー。家事は万能、無口でシャイででもって、コルセットに憧れる年相応の無邪気さをもった彼女にもうメロメロですわ。

ついこの間、なんと11年ぶりに2巻が出たんだけど、この中のシャーリーがベネットさんのお店にいく話が好き。もうね、出て来る料理がほんと美味しそう。あのパイ食べたいわ〜。元婚約者も再登場してますます面白くなって来た。次がでるのはまた数年あとなのかなぁ….

25位 なまいきざかり「センパイ、好きになっちった」

最悪な第一印象から始まるある意味「王道ラブコメ」な「なまいきざかり」。王道は正義!面白いよー!バスケ部の敏腕マネージャーで2年の由希は片思いだったキャプテンに彼女が出来た事を知り、部室で一人泣いてしまう。

それをクールで何考えてるか分かりにくい1年、成瀬に見られてしまい、黙っていろと彼を脅迫する。そして、気持ちが吹っ切れないまま試合を迎えてしまうが、そこで成瀬がとった行動はーとね、もうキュン死である

飄々とした成瀬の言動に振り回されっぱなしの由希センパイの気持ちの揺らぎをハラハラしながら追いかけるまさに王道ラブコメ。だがそこがいい!

24位 お取り寄せ王子 飯田好実「はむっといこう!」

普段はクールで付き合いの悪いゆとり世代「飯田くん」だけど、彼の趣味は毎週水曜日に届く「お取り寄せ」を楽しむ自宅グルメニストだった!という、男の子が美味しそうにご飯をほおばるのを愛でるマンガ。

度々乱入してくるお姉ちゃんはじめ多彩な脇キャラもいい味でてる。出てくるお取り寄せは全て実在で、実際にお取り寄せ可能だっていうから「グルメガイド」としての価値も高いよね!

ま、個人的には 美味しそうにはむはむとご飯を食べてるシーンより、各話冒頭の「やる気のないカンジ」の飯田くんがお気に入りだったりする。

23位 神様はじめました「JKから神様へジョブチェンジ!?」

女子高生奈々生は父親のギャンブルの所為でイキナリホームレスってしまい、呆然としていた。そんな矢先に助けた謎の男性は、奈々生に「私の家を譲りましょう」と言って去って行く。それは、土地神の位を譲られた=神様になった。という意味だったのだ!

新米神様にとっては毎日がアリエナイことで満載。奮闘する奈々生だが、本来、土地神に使える神使、巴衛はそれを認めたくない。でも、人間の娘が土地神になった噂は妖怪中に広まって…きゃーきゃー!巴衛最高!もう超超かっこい。そしてアニメ2期もよかった!

22位 笑う大天使「おんなのこたちの秘密にせまる」

川原泉のマンガが好きだ。「銀のロマンティック…わはは」「空飛ぶ食欲魔人」とか年頃の女の子の複雑な内部構造をあえて理屈でこね回すその作風。1ページに9-11コマ突っ込む細かさ。その中でも「笑う大天使(ミカエル)」が一番かもしれない。

史緒、和音、柚子の三人が出会ってから卒業するまでのおはなし。突然超能力に目覚めたり、ロンドン行ったり、お見合いしたりする。ラストの「3人のその後」の1ページが最高に好きだ。この1ページを読む為にこの話があるといってもいいくらい好き。そして泣ける。

21位 超少女明日香「変身美少女モノの最高峰」

2011年に亡くなられた和田慎二先生の名作。主な掲載誌は「花とゆめ」。家事は万能だけどぱっとしない容姿のメイドさん(言っておくが、メイド服は着ない。和服だ。すてきでしょ?)、でも、非常時には超能力のあるセーラー服の美女に変身、肩には猫。

このギャップだけでもう悶えますわ。で、彼女の故郷をダムに沈めた相手に復讐を誓う。掲載紙を移してフラッパーで連載した「聖痕編」も最高でした!エロくて!(青年誌だからね!)未完でなくなられたのが本当に惜しい。うう。

20位 星空のカラス「囲碁×JC!?」

しょっぱなから歯茎むき出しで石を打つヒロイン烏丸和歌。キレイ系から外れた展開にちょっと衝撃w で、イキナリ負ける。それでも彼女は祖父から教わった囲碁の世界にのめり込んで行く。

13歳でも大人と対等になれる囲碁の世界は素敵だ。家族から「ひとでなし」と泣かれてもそれでも囲碁を取るほどになる対局って何?と胸をときめかす。

そんな彼女をなにかとちゃかす鷺坂を街で助け、向かった先はーーー!?いやいや、めっちゃ面白い!過酷な勝負の世界を女子目線で描く。囲碁マンガはいくつかあるけど少女漫画では初めて?

19位 たいへんよくできました「不思議君に恋するぼっち」

ぬいぐるみが唯一の話し相手とゆー筋金入りのぼっち、ぼたんは高校入学を機に脱ぼっちを目指すが、その空回りっぷりを指摘してきた不思議系クラスメイト甘藤くんと出会って少しずつ変わっていくという成長マンガ。

いやしかし、甘藤くん、君天然すぎだろwwwかわいいですが。友達を作ろうとするも上手く立ち回れないぼたんを応援したくなる。誰もがあるあるという様な「ちくっとする」エピソードを甘藤くんがバッサリ

あの頃、彼がいてくれたらもっと今の自分は違っていたのかな。とキュンとする。

18位 圏外プリンセス「ブサイクでも恋がしたい!」

「このカオで目黒美人(本名)」。しょぱなから快調にトバしています。美人(みと)は自他ともに認める「ブサイク」。オタ友もいて、毎日笑ってすごせてるのかと思いきや、彼女には暗い過去があって…。

「わたモテ」や「私がモテてどうすんだ」みたいなガチオタ吹っ切れ系かと思ったら違った。真面目で一途なラブコメである。あいだ夏波さん絵上手いな〜!!!ギャグ系絵もぶっ飛んでるし、美人のブサなのに号泣する顔が切なくていじらしくてしばらく見入ってしまった。 そして国松くんかっこよすぎた!ほれる!!!

17位 黒執事「あくまで執事ですから」

名家の若き当主シエルと彼に使える執事セバスチャンが数々の問題解決に頑張る話。で、まぁだいたいあってると思うけど、とりあえず、セバスチャンが超絶かっこいい。多彩な登場人物もキャラが濃くて最高です。中でも個人的にはサーカス編が好き。

お屋敷の「使えない使用人」3人のホントの姿、ってのがまたそそる。面白いのは、シエルとセバスチャンは最初はお互いに上手く関係を結べず、だんだんと「主従関係が築き上げられていく」という過程がすてきだと思う。

お互いの役割を果たすという約束が見え隠れするのがちょっと萌えポイント。

16位 とりかえ・ばや「男女逆転モノの新境地!」

平安時代。気が強くやんちゃな沙羅姫と気弱で大人しい睡蓮の若君。お互いの役割を交換し性を偽ったまま生活することにしたのだけど、そこで待ち受ける運命とはーーー。平安時代に書かれた物語を下敷きに大胆アレンジを加えた「トランスセクシャルマンガ」。

うっとりするほど美麗な世界。さすがさいとうちほ先生です。きれーだー。睡蓮が美しすぎて怖い。沙羅の美丈夫っぷりがそそられる。東宮様きゃぁあああ。

そして、この2人はどこへ向かうのか超絶気になる。ちな、同じ題材を扱った氷室冴子さん原作の「ざ・ちぇんじ!」も目線が変わって面白い。こっちもおすすめ!

15位 花護る獣「悪魔が悪魔から守る純潔」

秀逸なタイトルと不安感とラブ要素が混じった表紙に思わずジャケ買いしました。

結果:大正解!

家族を事故で失った知華はお嬢様学校に転校する。そこで彼女は自分の胸にある花の形のアザの秘密と、唯一の「身内」ネコのシロクロの正体を知る事になる。なんと、シロクロは知華の純血と引き換えに彼女を守ると言う契約を交わした悪魔だったのだ!

知華がセークスィ〜でもう最高です。2巻の表紙はもうたまりません。てかエロすぎです。シロクロの猫とヒトのギャップがまたいい。3巻完結なので大人買い→即一気読みをお勧めします!

14位 今日、恋をはじめます「最悪から始まる恋」

地味すぎる「つばき」と、ロンゲのチャラ男「椿」、同じ名前なのに第一印象が最悪のふたりが最悪の展開を経て、どこまで胸キュンできるかとゆー過程を見守るラブストーリーである

つばきはいつか恋をしたいしたいと言いながら一歩踏み出せない地味娘。妹の髪を毎日かわいく結い上げるのが日課である。

何がすごいって、「教科書で見た戦争中の人みたい!」こんな衝撃的な「ダサい」という表現があろうか!と思わずツッコンでしまったよwそして、「お前の初体験を俺が全部奪ってやる」かっこよすぎだろ椿!

13位 BLUE そらいろ*みずいろ*こいのいろ「やさしい海で幼馴染みと」

美海は3年ぶりに生まれ故郷の島へ戻って来た。懐かしい景色、いつもそこにあった青い海、そして幼馴染み達の変わらぬ笑顔。でも、彼女は「失恋」の痛手から逃れるためにこの島へ帰ってきた。

実は、その失恋の相手とはーーーという、ネイチャーヒーリング系恋愛マンガ。海キレイ。イルカかわいい。そして幸せの青いネコもかわいい!そしてなによりもヒカリかわいすぎでしょ。

ヘビに噛まれた美海の傷から毒を口で吸い出すとか、何そのナウシカ的展開。真っすぐなキャラがなにより素敵である。でもって、最新8巻は菫ちゃんがまさかの!!!大注目ですわ!

12位 俺様ティーチャー「担任は幼馴染みでした」

とりあえず、この平成の世で「番長」という響きがすばらしすぎるwwwいや、面白いんですけど。いつの間にか埼玉1の不良になってしまっていた真冬は普通の女の子になる事を決意し、心機一転を計り転校。

ところが、学校の担任は幼馴染みでかつ、真冬を「不良」として鍛え上げた張本人だった。いわゆる学園バタバタラブモノです。橘いづみさんの絵が好きだ。真冬がかわいい〜。番長時代のロンゲもいい!殿方のしゅっとした眼が好き。そして、毎回コミックスの表紙がキレイですわ〜。

11位 P.A.「その瞬間の気持ちだけは演技じゃない」

赤石路代先生の傑作。「小早川志緒は清楚な女子高生だが、実はクライアントの為に、その人だけの大切な人を演じる。プライベート・アクトレス。」この設定が大好きだ。実際にこういうご商売があるって昔TVで見た事あったなぁ。

今もあるのかしらね?時にやんちゃな愛娘に、時に最愛の恋人に、それぞれのドラマが結構ジンとくる。オフの時の口の悪い志緒と、演じてる時の別人感も素敵。

あとやっぱり赤石先生の絵が好きだ。さらさらの髪、特徴的な瞳。出て来る殿方もかっこいいよね〜。名作はいつ読んでも名作だわ。

10位 女王の花「おれの一生はあんたのもんだ」

正妻の子でありながら冷遇されている亜姫(あき)と、金の髪と空の青の色の眼をもつ奴隷の少年、薄星(はくせい) 。境遇の違いを乗り越えて惹かれ合うふたり。だが14歳になった亜姫を待ち受けていた運命はあまりに過酷だった。

亜国という古代中国風の世界観で繰り広げられる壮大なファンタジー。登場人物達がそれぞれの想いでしっかり生きていることが実感できる。大人になるにつれて変化していく亜姫と薄星の気持ちもしかり。

あーふたりには幸せになってほしい!!そして、青徹さんかっこえええええ。過去の話は余裕で泣きました。大河もの好きさんにぜひともおすすめ!

9位 どうせもう逃げられない「あなたは逃げられますか?」

OLになるのが夢の「なほ」。それが叶う手前まで来て、友達の裏切りで夢が散ってしまう。それを指摘したバイト先の社長、向坂はそんななほに何かとちょっかいを出す。

絵がかわいい。いやいやなほもすんごいかわいいんだけど、男性キャラが素敵。向坂の柔らかそうな髪が、大きめの口が、そして大きな手が見ててキュン死しそうになるわ〜。

やっといいカンジになってきたふたりに降り掛かる衝撃の事実。ちょっとまって、ありえないんだけど。マジでもうこの2人の急展開から「逃げられない」。今最高に続きが気になるコミックのひとつかも。

8位 猫と私の金曜日「ショタ×生意気→恋→年上ヒロイン!」

愛は芹沢先輩が大好き。毎日先輩の事を考えて乙女回路がきゅんきゅん回る!あとは告白のタイミングだけ!そんな愛が引き受けたカテキョ相手は小学5年生の猫太くん。

うるうるな瞳の天使系ショタかとおもいきや!とんでもないクッソ悪魔だった!愛は先輩と猫太どっちを選ぶの!?ハイテンションラブマンガである。いや、マジ悪魔だろ猫太ぁ!と突っ込みたくなるほどの鬼畜っぷりはさすが種村有菜センセです!

彼のくるくる変わる表情がほんと飽きない。ヒロイン愛ちゃんもかわいい。繊細な描き込みが最高です!

7位 はぴまり「お金の為に結婚します」

千和は父親の借金の為に水商売のバイトをするOL。よって、男になんの幻想も抱いてない。そんな千和は勤め先の会社社長、間宮北斗と「お互いの利益の一致」というだけで結婚するハメになってしまった。

結婚というのはやはり相手を好きならないと…と戸惑う千和にさらっと一言「じゃ、俺に惚れれば?」格好良すぎでしょ北斗様wwwしかも価値観のズレた雲の上的社長ではなく、彼なりの矜持と哲学が見え隠れしてお素敵です。

大人の色香ムンムンでマジで惚れます。エンマキ先生の殿方はやっぱかっこいいな〜。

6位 エンジェル・トランペット「戦慄の”エスケープ”サスペンス」

中良さそうに見える幼い姉妹。、しっかり者のまりもと無邪気なリン。しかし、ふたりを追う大人達がいる。「このままでは、日本が終わってしまう」たまらない不安感が漂うサスペンス。何故彼女達は逃げるのか?何故追われるのか?次第に明かされる秘密。マジですか。

そんな中なのにまりもが可愛すぎる!お姉さん盛上がっちゃうよ!可愛いのにどこか不安げで遠くを見る様な瞳。いやーん。切なくていじらしくてときめく。そして、リンの能力が怖い。そっと始まる、背筋が凍る様な発動の仕方がめっちゃ怖い。おススメです!

5位 日出処の天子「とりあえず、毛人、そこへすわれ!」

と、小一時間説教したくなるほど鈍い「蘇我毛人(そがのえみし)」と後に聖徳太子と呼ばれる「厩戸皇子(うまやどのみこ)」の狂気にも似た「愛」を求める歴史ファンタジーマンガ。やっぱり名作は何度読んでもいい。山岸凉子さんの作品はホント面白いわー。

「自分は毛人がいることで完全な人間になれる。しかし、毛人にとって私は…!?」と厩戸が気がついてからの怒濤の崩壊劇がすさまじい(しかも、自分で分かっててそっちへ向かってる感さえするのが切ない)。続編の「馬屋古女王」も外せないので必ず読むべし。

4位 海街ダイアリー「性格の違う4姉妹。でも見つめる先は同じ」

遥か昔に4姉妹を捨てて別の家庭を持った父の葬儀からはじまる人間ドラマ。前作「ラヴァーズ・キス」と同じ街で、つながりながら話はゆるやかに進む(前作を読んでなくても楽しめるので大丈夫!)。

「これは妻であるあなたの仕事です」「すず、敬語じゃなくなってる」なにげないセリフやコマの合間の空気が本当に上手いなぁと思う。

サライイネスの「大阪豆ゴハン」にも似た、古い家に住む家族の空気感が好き。で、遂に映画化ですね!4姉妹はさておき、すずの母役が大竹しのぶで「依存体質でどうしようもないダメ人間っぷり」が目に浮かぶ様だ….

3位 ぴんとこな「歌舞伎の世界に生きる男の子たち」

歌舞伎界のサラブレッド恭之助は歌舞伎好きな女の子あやめに「あなたの芸は逃げてる芸」と酷評される。そして一般家庭出身だが人気、実力共に上昇中の一弥は初恋の子あやめに自分を認めてもらいたい一心で芸にはげむ。

これも「ハチクロ」とか「さよならソルシエ」みたいに「持ってる人」と「持ってない人」の壮絶な葛藤がある。そこにあやめとゆー純粋に「歌舞伎という芸術が好き」という要素が入り込んで男の子達が成長していく物語。作者さんの歌舞伎の知識量がすごいです。

どうでもいいけど、初期のあやめって「死がふたりを分つまで」の遥に似てるよね。気のせい?

2位 ODETTE「新感覚の癒し系カップル」

猫みたいな彼氏じゃなくて、ガチで猫の彼氏と天然ドジっ娘彼女のふんわり日常系「おデート」マンガ。 猫頭。常に手袋着用。しっぽはない。

しかし、スタバで呪文をスムーズに詠唱し、彼女への気配りも忘れない。 彼がかっこいいんだまた!地味に毎回服のセンスがよかったり、何気ない立ち姿がいちいち素敵。いいのかよってゆーチートっぷりですw

普段は大人の余裕たっぷりなのに、彼女がぬいぐるみに見とれてると「俺の方がモフモフだろ!?」と言わんばかりにジェラるのがまた可愛い。「このマンガがすごい!WEB」4月の月刊ランキングで、オンナ編第1位だよ!要チェック!!

1位 脳内ポイズンベリー「脳内大会議、なう!」

よくある表現で頭の上の方で天使と悪魔が相談するってやつあるでしょ?あれの大人数バージョンである。冷静な吉田議長、常にその場の感情で盛り上がるハトコ、ポジティブすぎてうざいくらいな石橋など、各自担当が決まっている脳内会議がものすごいスピーディーで超面白い!

その会議の結果、主導権を握った人の希望通りに動いたり喋ったりするヒロイン「いちこ」の一挙手一投足に思わず一緒に「あーーー!バカ!!」とか突っ込みたくなる事うけあいですわ。そして登場した謎の女。恐ろしい程の強制力、今続きが超気になる作品のひとつだよ。

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終わりに

いかがでしたか?レンタルコミック店などで「何を借りようかな?」と悩んだ際など
少しでも良作に出会う指針になればと思います。

またキンドルで読むと無料になっている作品なども含まれていたので
お手軽にダウンロードできるかも?読まず嫌いせずに手にしてみてはどうでしょう。

それでは皆様が名作に出会える事を祈ってお別れしようと思います。

 

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